原風景、原体験、というものが誰にでもあります。

初めて大会用の作品を作り、代表選手を選抜して予選に出場し、さらにいっきに全国大会までいったのが2010年。東京体育館で行なわれた夏のダンスドリル全国大会。全国の高校ダンス部の演技をその時初めて見ました。

HIPHOP部門は当時、スモールとラージに分かれているだけ。男女別でもありませんでした。そしてその時に見たダンスの中でカッコイイなと思った学校がふたつあります。

HIPHOP部門ラージ編成に出場していた北九州市立高校とスモール編成に出場していた奈良市立一条高校です。この時に見た景色が高校ダンス部の原風景となり、現在ダンス部の顧問を続けている私の原体験です。

なので今でもカッコイイダンスを踊る学校はこの2校、北九州市立高校と(申し訳ありませんが)奈良市立一条高校ということになっています。仕方がない。

しかしこのことには確かなスピリットがあると考えています。

このダンスドリル全国大会のおよそ一週間後にダンススタジアムの西日本大会がありました(当時はまだ全国大会ではなく)。この大会にも一条は初参加、代表メンバーから3年生が抜け、2年生11人で挑みました。ダンスドリルに引き続きこの大会でも優勝しか考えていませんでした。

結果、優勝は北九州市立高校。一条は2位。この時からこの夏のふたつの大会から、そして今でも目標は北九州市立高校、ライバルは北九州市立高校と勝手に決めています。誠に勝手ではありますが、負けたくないと闘志を燃やし続けています。

あれから5年経ち、素晴らしいダンス部はほんとうにたくさんあるなと思います。時にああこのダンス部には負けてるなと思わされるようなダンス部もある。ダンス技術の高い学校も格段に増えました。

 

それでも、原風景、原体験はもちろん変わりませんし、そこから敷衍する思いもまた変わりません。

カッコイイダンスを踊る学校はこのふたつであると。そしてそこには確かなSPIRITがあると。

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